「Xのダイレクトメッセージ(DM)で、知らない人から怖い言葉が送られてきた」 「『殺す』『家に行く』と脅されて、どうしていいか分からない……」
突然、閉ざされた空間であるDMで攻撃されると、パニックになってしまうのは当然です。 でも、決して一人で抱え込まないでください。インターネット上の脅迫は、場合によっては立派な「犯罪」となります。
この記事では、もしもの時にあなたを守るための「正しい対処法」を、2025年の最新情報を交えて分かりやすく解説します。
🚨 緊急チェック:身の危険を感じたらすぐに警察へ
まず最初に、一番大切なことをお伝えします。 もしメッセージの内容が以下のような場合、それは「脅迫罪」や「強要罪」などの犯罪である可能性があります。
• 「殺すぞ」「痛い目に遭わせるぞ」などの生命・身体への脅し
• 「家に火をつける」などの財産への脅し
• 「お金を払わないと秘密をバラす」といった恐喝
身の危険を感じる場合は、迷わず「110番」通報するか、最寄りの警察署に駆け込んでください。 ネットの中の出来事だからといって、遠慮する必要はありません。
STEP 1:ブロック・削除はちょっと待って!「証拠」を残そう
怖いメッセージを見ると、すぐに「ブロック」したり、メッセージを「削除」して見なかったことにしたくなると思います。その気持ちは痛いほど分かります。
しかし、ちょっとだけ待ってください。 あとで警察や弁護士に相談したり、相手を特定(誰か突き止めること)したりするためには、「証拠」が絶対に必要になります。消してしまうと、二度と戻ってきません。
【正しい証拠の残し方】
今の画面をスクリーンショット(スクショ)で撮影しましょう。以下の情報が必ず入るようにしてください。
1. 相手のメッセージ内容(脅されている部分)
2. 相手のアカウント名とID(@から始まる英数字)
3. 送られてきた日時
ポイント: スマホの画面だと全部入りきらないことがあります。その場合は、何度かに分けて撮るか、パソコンでページ全体を印刷(PDF保存)するのがベストです。
STEP 2:X社へ「報告(通報)」する
証拠を保存したら、Xの運営会社に「この人はルール違反をしています」と知らせましょう。
1. メッセージ画面の右上などにある「…(メニュー)」や「!」マークをタップします。
2. 「会話を報告」または「メッセージを報告」を選びます。
3. 理由として「不適切または攻撃的な内容」「脅迫行為」などを選び、送信します。
2025年の新ルール: 新しい法律(情報流通プラットフォーム対処法)により、大手SNS事業者は、こうした報告に対して迅速に対応する体制を整えることが義務付けられています。以前よりも、しっかり対応してもらえる可能性が高まっています。
STEP 3:心の平穏を守るために「ブロック」する
証拠を残し、運営への報告が済んだら、もうそのメッセージを見る必要はありません。 ここで初めて、相手を「ブロック」しましょう。
もし、相手が別のアカウントを作ってしつこく連絡してくる場合は、自分のアカウントを一時的に「鍵付き(非公開)」にしたり、DMを受け取らない設定にしたりして、壁を作ることも大切です。
STEP 4:解決できない時は「専門家」に頼る
「警察に行くほどか分からないけれど、不安……」 「相手を特定して、二度としないように約束させたい」
そんな時は、以下の窓口があなたの力になってくれます。
🔰 どうすればいいか分からない時は
■ 違法・有害情報相談センター(総務省関連) ネットトラブルの専門家が、「どうやって証拠を残せばいいか」「どこに相談すればいいか」を丁寧にアドバイスしてくれます。相談は無料です。
👮 相手を処罰してほしい時は
■ 警察(サイバー犯罪相談窓口) 証拠(印刷したもの)を持って、警察署へ相談に行きましょう。事前に電話で「ネットの脅迫について相談したい」と伝えておくとスムーズです。
⚖️ 相手を訴えたい時は
■ 法テラス・弁護士 「発信者情報開示請求」という手続きを使えば、匿名の相手がどこの誰なのかを特定できる可能性があります。法改正により、この手続きは以前よりスムーズになっています。
🕊️ 心が疲れてしまった時は
■ まもろうよ こころ(厚生労働省) 怖い思いをして、夜眠れなくなったり、学校や会社に行きたくなくなったりしていませんか? 辛い気持ちは一人で抱えず、電話やSNSで相談員さんに話してみてください。
まとめ:あなたは一人ではありません
画面の向こうから送られてくる「言葉のナイフ」は、本当に怖いものです。 でも、今の時代、ネットの書き込みやDMも、現実世界の脅迫と同じように法的な責任を問われます。
「匿名だからバレない」と相手が思っていたとしても、法律や専門家は、被害を受けたあなたを守る手段を持っています。 決して泣き寝入りせず、まずは周りの大人や、紹介した窓口に助けを求めてくださいね。
